北里彰久

2009年よりフリーフォームなソロユニットAlfred Beach Sandalとして活動開始。2019年のアルバム『Tones』より現在の名義。最新作は2023年の『砂の時間 水の街』。
ブラジル音楽やブルース、ソウルなどから影響を受けた独自の日本語ポップスを演奏する。幻想と素面の間

STAFFより

音と音の余韻が気持ちいい。
これを読んでいる皆さまもそんな瞬間を感じたことがありませんか?

2021年に開催したOTO TO TABI in GREENに北里彰久さんに出演していただきました。
透き通るような北里さんの歌声が頬を撫でる風に運ばれて、周りの草木の緑や空の青さと相まり、まるで音楽に色がついているかのようで、そのコントラストはとても心地よく馴染んでいたのです。
ステージ中央で北里さんが紡ぐ音楽は、ギターの音色と歌声のハーモニーの美しさが、そこに最初からあったかのように自然とその場に溶け込み、観ている私は吸い込まれていくような感覚でした。
この気持ちよさはなんなんだろう?
そう考えたときに、音と音の余韻が気持ちいいんだなぁと感じたのです。
聴こえてくる音が決して少なくなく、かと言って多すぎず絶妙なバランスで奏でられており、音が鳴っていない瞬間の余韻が非常に気持ちよく会場の雰囲気と見事に合わさりとても幸せな気持ちになりました。

音色とはよく言ったもんだなぁとしみじみ思いながら、今年はどんな色を見せてくれるのだろうかとワクワクしながら北里彰久さんのステージを待ち侘びてます。

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